陸上自衛隊八尾駐屯地で毎年秋に行われる「エアーフェスタ八尾」が今年も11月24日に開催されました。
八尾駐屯地は大阪府八尾市の南部、八尾飛行場に隣接した場所にある陸上自衛隊の駐屯地です。ここは飛行場に隣接しているだけに、ヘリコプターの部隊があるのです。
今回、普段間近で見ることができない軍用ヘリ目当てに、カメラを持って行ってきました。
陸上自衛隊八尾駐屯地

フェスタの開催時間は9:00から15:00。10時ごろに到着すると来賓客の挨拶中でご覧の通りの人だかりでした。翌日のネットニュースによると来場者は8,000人とのことでした。

来賓の挨拶の後は、ヘリコプターの編隊を組んでの観覧飛行が行われました。
編隊が飛び立ってから帰ってくるまでの間に、ダンスやバトントワリング、ブラスバンドの演奏などいくつかのアトラクションがあったのですが、人混みで全く見えませんでした。

アトラクションも終わり、編隊飛行のヘリコプターが帰ってくると、その後は所属の機体の紹介があって、多用途ヘリコプターUH-1Jによる救助のデモが行われました。
午前中はここまで、午後からは機体や装備の展示が行われます。

午後からは期待や装備品が並べられ、近くで見ることができます。
多用途ヘリコプター UH-1J




UH-1はアメリカのUH-1イロコイをベースに、アメリカのベル社と日本のSUBARUや川崎重工が共同で改良した機体です。ちなみに「UH」は「Utility Helicopter(汎用ヘリコプター)」の略です。
映画好きの方であれば、フランシス・フォード・コッポラ監督の「地獄の黙示録」で、ワグナーの「ワルキューレの騎行」を大音量で鳴らしながら攻撃に向かうシーンは有名ですよね。この機体はベトナム戦争当時から色々と改良が加えられているのですが、基本的なスタイルはほとんど変わっていません。
自衛隊のUH-1は多用途ヘリコプターということで、防衛の任務だけでなく災害などの救出任務などにも活躍する機体です。この日の展示では機体に乗って内部を見学することもできました。
対戦車ヘリコプター AH-1S コブラ




AH-1コブラは1981年から自衛隊に配備されるようになった機体。「AH」とは「Attack Helicopter(攻撃用ヘリコプター)」の略です。
機種下部に機関砲。機体の左右にロケット弾ポッドを装備しています。正面から見るととてもスリムです。
観測ヘリコプター OH-1




OH-1は川崎重工製造の国産機で、愛称は「ニンジャ」。観測用ヘリコプターとなっていますが、観測とは偵察を指すようです。テールローターが機体と一体になった特徴的なスタイルをしています。
その他の装備


03式中距離地対空誘導弾・略称:中SAM。

87式偵察警戒車。1987年に採用された装輪(タイヤタイプ)の装甲車です。
おわりに
この日は、晴れ間がところどころ見られたもののほぼ曇り空。雨も時々パラつく天気でしたが、無事エアーフェスタ2024を楽しむことができました。
実はこの八尾駐屯地のエアーフェスタ、2013年まで6年ほど毎年行っていたのですが、仕事やなんだかんだで行けなくなり、今回11年ぶりということになりました。
以前は10月の開催だったのですが、いつの間にか11月に変わったのですね。久しぶりに自衛隊のヘリや装備を間近で見るとやっぱりいいですね。
ただ残念だったのは、以前に比べて展示されている機種が少なくなっていたということです。
以前は攻撃ヘリもコブラだけではなく、AH-64ロングボウ・アパッチを見ることができました。また多用途へりUH-64ブラックホーク、観測ヘリOH-6なども展示されていました。それ以外にも74式戦車の走行や空砲の射撃も見ることができました。
またデモンストレーションも、以前は防衛のための戦闘のデモを行っていたのですが、今回は銭湯ではなく、災害救助のデモに変わっていて、だいぶ縮小された印象です。
来年の開催はまた行きたいと思います。
